映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

映画「道草キッチン」2025年11月公開  

「生きるべきか死ぬべきか」監督エルンスト・ルビッチ at シネマヴェーラ渋谷


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 「ルビッチ・タッチのすべて」の一本。

1942年制作だが日本公開は1989年。それを見逃していて、ようやく今回。

映像、音声良好だがところどころコマが跳ぶ。

ひとこと、圧倒的な面白さだ。これは脚本が飛び切りよく出来ている。

ようやく観られたのは僥倖だが、これまでの我が不見識を恥じる。

1942年制作、で興味深いのは「強制収容所のエアハルト」なるナチの高官の登場。これはラインハルト・ハイドリヒがモデルと思われる。

1943年の「死刑執行人もまた死す」より一年早いがハイドリヒのような人物がアメリカ(ハリウッド)でその当時既に悪名高かったとうことだ。

強制収容所もその実際はいざ知らず、存在は把握されていたのであろう。

 

 

 映画本編に話しを戻すと、これは時のナチスへの痛烈な批判(ヒトラーに命令されれば躊躇なく飛行機から飛び降りるブラックジョーク)の一方、「役者とは」というテーマが介在する。

「化ける事で自分が自分でなくなる」「台詞は役者の言い方一つで意味が変わる」。

こんな昔でもオーバーアクトの役者はバカにされていた。

古来言われる「女は生まれながらの女優」もまたここにて再確認。

舌を巻く巧さとはこのこと。傑作。