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第20回大阪アジアン映画祭コンペティション部門の一本。
台湾中西部、彰化のある家族のものがたり。
どこか台中でのロケも含まれているということだろう。
不妊治療中の女性、隣室から「結婚前に調べとけ」と息子に愚痴る姑の声が。
長男を授からなければと努力するも、夫の精子に問題があって結局子供は出来なかった女性だが、血縁のない長男長女を授かる。その経緯が面白い。
だらしない夫をなじり、子供達にもはっきりモノを言う母だが、家のしがらみの枠からはなかなかはみ出せない。
脚本は長女、母、父、そして長男とそれぞれの視点を時代をずらしつつパートに分けて描く構成。
家長としての責任感に押しつぶされて自滅する父親。
「家族の絆」を錦の御旗にするようなお涙頂戴に収斂しない。
ラスト、女三人で見上げる夜空は家父長制の崩壊を示唆していると見た。
家族の歴史を15年から20年くらいのスパンで描いているにしては時代の変化、変遷が窺えないのはそれほど地方は旧態依然という事なのだろうか。
まぁそうだな。台湾の地方都市はいつ行っても懐かしい。
長女役の黃珮琪が素敵。大注目。
毎度の事ながら台湾映画を観るとすぐにでも飛行機に乗って行きたくなる。
上映後、潘監督と長男役の曾敬驊が登壇。
