映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「炎のジプシーグラス/地図にない村から」監督ラルフ・マルシャレックat シネ・ヌーヴォ

ルーマニアの寒村から生まれたジプシー・ブラスバンドファンファーレ・チォカリーア」の村での暮らしやワールド・ツアーの模様を追ったセミ・ドキュメンタリー。
実はこのバンドが前々から好きでアルバムCDも持っている。この映画によると、彼らは本国では潜在失業者に過ぎず、冠婚葬祭の賑やかしとしての演奏が「仕事」なのだ。おっさん達の暮らしは貧しく、どうしようもない。
しかし、ひとたび管楽器を持つと、ヤケクソのような陽気さと、ジプシーの悲哀に満ちた民族の叫びが合いまった、耳について離れない旋律を奏でる。これに目をつけた利に聡そうなドイツ人プロモーターによってドイツツアーに出かけるおっさん達。
これが当たって、ドイツからイタリアへと進出。貧しかった村にも彼らの稼ぎで教会が建つ。ラスト、彼らは東京公演に出かける。この時の東京見物ぶりが「ロスト・イン・トランスレーション」と映像の印象が似ているのだ。
やはり東京は「ヘン」なんだねぇ。


炎のジプシーブラス 地図にない村から [DVD]

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