映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

映画

「ペイン・アンド・グローリー」監督ペドロ・アルモドバル at TOHOシネマズ西宮OS

www.imdb.com アルモドバルの作品は随分敬遠して来た。最後に観たのは2007年の「ポルベール」だ。 mitts.hatenadiary.jp 久しぶりに観ようと思ったのは、アルモドバル自身を彷彿とさせる映画監督が主人公だと知ったからだ。「81/2」('63)なのだろうな、と。…

「その手に触れるまで」監督ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ at シネリーブル神戸

www.imdb.com 出来るだけその新作を公開初日に劇場に駆けつける事にしている監督はイーストウッドとこのダルデンヌ兄弟だけだ。かつてはフランソワ・オゾンもそうだったが、最近はそうでもない。あと一人、奇跡が起きて長谷川和彦が新作を作ったら話は別だが…

「最高殊勲夫人」監督・増村保造 at シネヌーヴォ

最高殊勲夫人 [ 若尾文子 ]価格: 2200 円楽天で詳細を見る シネヌーヴォで開催中の若尾文子映画祭の一本。 cinemakadokawa.jp1959年大映。今はKADOKAWAが権利を持っていて、デジタルリマスターDCP上映、画質音声共に良好。 本作の脚本を書いた白坂依志夫著「…

「デッド・ドント・ダイ」監督ジム・ジャームッシュ at TOHOシネマズ西宮OS

www.imdb.com ホラー映画というのはジャンルの一つだが、ゾンビ映画というのはホラーともスプラッターとも区別されて独立したジャンルとされている。法律で決まっている訳ではないがゾンビが出て来る映画をわざわざホラーともスプラッターとも言わないのが不…

「コロンバス」監督コゴナダ at アップリンク京都

京都に #アップリンク ができた #uplink #colombus 2ヶ月遅れでオープンしたアップリンク京都へ。 www.imdb.com監督のコゴナダは在米韓国人、本作で長編劇映画デビュー。これまで短編ドキュメンタリーを撮っていたようで、小津についての作品もある。↓ vimeo…

「15年後のラブソング」監督ジェシー・ペレッツ at シネリーブル神戸

www.julietnakedfilm.com ジェシー・ペレッツ監督はミュージシャン出身、'68年生まれということは本作を発表した2018年は50歳だ。このことは本作を語る上で重要なファクターであろう。 ニック・ホーンヴィの同名小説の映画化。ロンドン郊外のサンドクリフと…

「燕 Yan」監督・岡田圭佑 at 新宿シネマカリテ

tsubame-yan.com 一青窈さんが出ていて台湾ロケ、と知って前々から期待していた。撮影部出身の岡田圭佑監督デビュー作。 目まぐるしくカットが変わる冒頭から一人の青年、燕(水間ロン)の神経質そうな横顔が浮かび上がる。実家の父親に呼び出されて帰省する燕…

「仁義なき戦い 代理戦争」監督・深作欣二 at 丸の内TOEI

伊丹空港よりNH22便で羽田空港着。 仁義なき戦い 代理戦争 発売日: 2014/12/16 メディア: Prime Video コロナ禍の余波で新作上映がままならぬということで思わぬ旧作名作が上映中。 1973年「仁義なき戦い」シリーズ第三作。三作目だが二作目「広島死闘篇」が…

「もみの家」監督・坂本欣弘 at テアトル梅田

mominoie.jp 2ヶ月ぶりの映画館、田中美里から是非観てと言われていたこの作品を選んだ。 富山県に実在するフリースクールをモデルとしている「もみの家」なる施設の一年を描く。不登校の高校生彩花(南沙良)は登場した時から髪で顔を隠すようにして俯き、ボ…

「野獣を消せ」監督・長谷部安春 at シネ・ヌーヴォ

渡哲也 俳優生活55周年記念「日活・渡哲也DVDシリーズ」 野獣を消せ 発売日: 2020/02/04 メディア: DVD 1969年日活。シネ・ヌーヴォの渡哲也映画祭の一本。 '70年に経営難で日活と大映が共同配給、次の年に大映倒産で日活はロマンポルノへと舵を切る。そんな…

「地獄の黙示録 ファイナルカット」監督フランシス・フォード・コッポラ at 109シネマズ箕面

APOCALYPSE NOW: FINAL CUT Premiere, Francis F Coppola Intro, Q&A w/Coppola, Sheen, Fishburne & Hall 私の人生に多大な影響を与えた一本。 1980年の初公開時はクレジットの無い70㍉版を梅田のシネラマで、35㍉版を神戸の阪急会館で観た。 2001年の195分…

「ノーボディ」監督・林純華 at 梅田ブルク7

www.oaff.jp OAFF2020最終日にこの台湾映画を観た。 台湾本国でもまだ未公開とのこと。 ネットで検索しても情報が少ない。 原題「有鬼」とは「怪しい輩」という意味らしい。 このスチールからも分かるようにLGBTの老人が台北のバスの中で唾を吐き散らすシ...…

「ギャングとオスカー、そして生ける屍」監督・高炳權 at シネリーブル梅田

app2.atmovies.com.tw

「ジョジョ・ラビット」監督タイカ・ワイティティ at 宝塚シネ・ピピア

www.imdb.com 「シンドラーのリスト」('94)の出現は、映画の観客が抱くあの時代のあの悪魔的な犯罪のイメージを飛躍的にバージョンアップしてしまった。一方つくり手はこの映画以降、自身が被害者でもあるポランスキーが「戦場のピアニスト」('02)で「どうだ…

「黒い司法 0%からの奇跡」監督デスティン・ダニエル・クレットン at シネリーブル神戸

www.imdb.com

「1917 命をかけた伝令」監督サム・メンデス at OSシネマズ神戸ハーバーランド

www.imdb.com エンドクレジットで本作が監督サム・メンデスが祖父から聞き齧った第一次世界大戦の従軍物語からインスパイアされてつくられている事を知る。プロデュース、脚本共にメンデスが兼任、並々ならぬ意欲で製作されているのもそういった理由からであ…

「恋恋豆花」監督・今関あきよし at 新宿K's Cinema

is-field.com にほんブログ村

「さよならテレビ」監督・圡方宏史 at 第七藝術劇場

sayonara-tv.jp 学生時代から私と長く一緒に活動して来たテレビマンの友人が昨年引退して転職した。本作で東海テレビ報道部に派遣されて来るディレクター渡邊氏に近い立場だ。ミスを連発し、契約は一年で切られてしまう渡邊氏だが、友人から聴いたいくつかの…

「リチャード・ジュエル」監督クリント・イーストウッド at TOHOシネマズ西宮OS

www.imdb.com 1996年アトランタ五輪の爆弾テロ事件を「事実に基づいて」描く。 イーストウッドの史実ものはそっくりさんショーでもなければ再現フィルムでも無い。そこにしっかりと彼ならではの解釈が練り込まれるのは自明である。 本作の見どころとしては救…

「パラサイト 半地下の家族」監督ポン・ジュノ at TOHOシネマズ西宮OS

www.imdb.com 昨年度カンヌのパルムドール、ポン・ジュノは名実ともに世界トップクラスの監督となった。本作は予備知識無しで観た方が断然面白く、細かく散りばめられた伏線を楽しむのが製作者の本望だろうからここでは曖昧に書く。先に言っておくと滅法面白…

「家族を想うとき」監督ケン・ローチ at 新宿武蔵野館

www.sorrywemissedyou.co.uk エンドロールのThanksの欄に、正確な英語の文言は失念したが「取材した運転手達。ただし名前は明かせない」とあった。綿密に取材されたと思しき英国の宅配便の運送業者の実態を描く。それは個人事業者とは名ばかりで本質はGPSを…

「日本列島」監督・熊井啓 at 京都文化博物館フィルムシアター

www.kinenote.com 1965年日活。プリント、音響は頗る良好。 戦後史に幾ばくかの知識がないと置いて行かれるほどてんこ盛りに事件が起きる。端を発するのは戦時中に存在した陸軍登戸研究所。1959年(昭和34年)米軍兵が変死体で海から上げられるも事件の真相は…

「15ミニッツ・ウォー」監督フレッド・グリヴォワ at Cinema KOBE

www.us.empreintedigitale.net ひっそりと公開された故に見逃してしまう私ごのみの映画をかけてくれるCinema KOBE。今作はオルガ・キュリレンコ嬢目当てで駆けつける。オルガ嬢といえば「ロープ /戦場の生命線」('15)もここで観たのだった。 1976年のジブチ…

「台湾、街かどの人形劇」監督・楊力州 at ユーロスペース

machikado2019.com 侯孝賢監督が監修。侯監督の名作「戀戀風塵」('87)に登場し、「戯夢人生」('93)でその半生を描かれることになる布袋戯の名人、李天禄の息子、陳錫煌を追うドキュメンタリー。陳氏の人形を動かす手と指の動きが繰り返し映し出される。日本…

「カツベン!」周防正行監督 at 渋谷TOEI

www.katsuben.jp 5年に1本ペースとなってしまった周防正行監督最新作は大正時代の活動弁士の世界を描く。なかなか通りにくい企画であったことは想像に難くない。若年層は見向きもしないであろう時代劇、いくらCGで足すとはいえ巨大セットを組まなければなら…

「プライベート・ウォー」監督マシュー・ハイネマン at Cinema KOBE

www.imdb.com twitter.com なかなかタイミングが合わず、ようやく新開地最終日に間に合ったどうしても観たかった作品。 米国人で英国の新聞社で働く記者マリー・コルヴィン(ロザムンド・パイク)の短い生涯を描く。実在の人物であったことは自明なのだが、冒…

「夕陽のあと」監督・越川道夫 at 新宿シネマカリテ

yuhinoato.com 鹿児島県、長島町という港町が舞台。鰤の養殖が盛んらしく、活気ある鰤漁の描写から映画は始まる。漁協なのか、女性達が働いている会話の中に不妊治療を諦めた、いや私は300万円使ったが駄目だった、という会話がある。この漁協の向かいには食…

「解放区」監督・太田慎吾 at 元町映画館

http://kaihouku-film.com/ キネ旬に寄稿された監督自身による製作から公開に至るまでの顛末の記事を読んで俄然観る気になって元町映画館の公開最終日に滑り込む。 監督、というより主演も撮影も編集も兼任した「作者」と呼びたい太田慎吾氏がスヤマと名のつ…

「第三夫人と髪飾り」監督アッシュ・メイフェア at テアトル梅田

国際ファッション専門職大学大阪キャンパスで講義の後、テアトル梅田へ。 www.imdb.comエンドロールによるとスパイク・リーの関連団体による奨学金が使われているようで、そんな制度があるのかと検索したら、こんな記事が。 diverseeducation.com www.nippon…

「ジョーカー」監督トッド・フィリップス at TOHOシネマズ日比谷

www.imdb.com 冒頭、初期のイーストウッド作品などでお馴染みの1970年代のワーナー・ブラザースのロゴマーク。ここでこの映画が1970年代のアメリカ映画を意識してね、というサインを送っている事に気づかなければならない。架空の街の筈のゴッサムシティは明…