映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

 

東大阪市神田町1「カフェ・サウサリート」

近鉄瓢箪山駅前の商店街、案外食べ物屋さんは少ない。「松屋」で牛丼にしようかと思ったが、「禁煙」とドアに貼ってあったので目に入ったこちらへ。

カフェサウサリート - 瓢箪山/喫茶店 | 食べログ

ミックスサンド

味はともかく、隣の席の老夫婦の会話に聴き入る。

夫婦で同じピラフを食べ、夫の方は大ジョッキの生ビールを飲んでいる。

趣味なのか生業なのかは不明だが「クワガタの養殖」が話題だった。

 

店を出て駅前で花房観音さんと合流。

サンロード瓢箪山プラザへ。

商店街振興組合理事長の西仲則夫さんにご挨拶。

西仲さんはかつて楽器店を営んでいて、まだ無名時代の河島英五がそこに通っていた。

 

 

右端が西仲さん。

まだ学生だった世良公則を世に送り出したエピソードも興味深かった。

東大阪市議会議員の阪本みつかさんは西仲さんのご親戚とのこと。

 

花房さんと商店街を歩きながら「東大阪といえば高井ギャラ」という話になり、「高井ギャラって生きてんの?」と言うてたら次に伺った「ビクトリアコーヒー」で生きている高井ギャラさんと邂逅。びっくり。

 

高井ギャラといえば横山プリンの「カットジャパン1310」。

 

高井ギャラさんが我々と一緒に記念写真を撮ってくれた

 

OBCでタージンさんと番組をやっていることも知る。

 

www.obc1314.co.jp

恐ろしく元気なマシンガントーク姐さんでした。

 

クワガタの養殖、河島英五と世良公則、市議会議員さんと高井ギャラ。

ほんの二時間で濃密な人間曼荼羅を見聞してしまう瓢箪山という街。

 

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「サンキュー、チャック」監督・マイク・フラナガン at パルシネマしんこうえん


www.youtube.com

 

 原作はスティーヴン・キング、読んでないがキングらしいテイスト。

「第3章」というクレジットから始まり、第2章、1章と時間が戻って行く構成。

文章の朗読そのもののようなナレーションが登場人物それぞれの人生を語ってくれる。

 

第3章で描かれる「世界の終わり」。デザスターは気候温暖化のせいとは限らず、地球の自転の速度が遅くなったからとの説を立てる教師。

確実な死、を前にして星を見上げるしかない彼等。

そしてチャールズ・クランツことチャック(トム・ヒドルストン)の39年の生涯が第2章から遡っていく。

チャックの人生には、身内の事故だったり自殺だったり脳梗塞だったりする「唐突な死」が次々に訪れる。

 

「世界の終わり」で死を待つことと、唐突な死と、39歳の短い生涯。死は誰もに等しくおとずれるものでありながら、「その時」は様々である。

 

中国の格言「邯鄲の夢(検索すると邯鄲の枕とも言われている)」あるいは「一炊の夢」を想起した。

 

チャックにダンスを教える祖母は参考にとミュージカル映画のVHSをみせる。

ボブ・フォッシー「キャバレー」('72)、「オール・ザット・ジャズ」('79)。

「オール・ザット・ジャズ」はボブ・フォッシーの自身の死についての、ややナルシスティックな映画だが、このあとチャックはムーン・ウォークを覚えて学校のダンス部で披露する。

 

ボブ・フォッシーにはこんな逸話がある。

 

moonwalkclub.com

ムーン・ウォークがキングの原作にあるのかどうかはいざ知らず、フラナガン監督に「オール・ザット・ジャズ」の影響を感じる。

 

チャックの祖父(マーク・ハミル)が孫に説く数学の優位性と、それと相反する亡霊オカルティズム信奉。「スター・ウォーズ」のマーク・ハミル75歳か。

人類は数学的理論で発展し、自然を破壊してオカルティズムに帰依する。

 

諦観に満ちた映画だが、歳を重ねるとベッドに横たわるチャックを「明日(かも知れない)の私」だと思わざるを得ない。

 

 

 

神戸市兵庫区荒田町1「ながよし」

ヘアーポジションYAMAMOTO住吉店でヘアカット。

 

ながよし料理店 - 湊川公園/うなぎ | 食べログ

 

雨の日曜午後、先頃テレビで見た老舗食堂に行ってみたら満席、次候補のベトナム料理店は外から覗いてみて入るのをやめる。

その中間地点にあったこちらへ。

上うな重。

価格を抑えるための涙ぐましい努力の跡が

湊川商店街の入り口にケンタッキーが出来るみたい。

そうなるとこういう店は益々しんどいだろう。

 

 

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「オデュッセイア」監督・クリストファー・ノーラン at TOHOシネマズ西宮OS

www.odysseymovie.com

 IMAXで鑑賞。

トロイの木馬、と検索するとAIですら「ウイルス撃退のソフトウェア」と答える。

こんな時代にそれをギリシャ悲劇のエピソードとして描く、という無謀に挑んだノーラン。案の定、映画星取りサイトの素人の落書きには無知故の頓珍漢が目立つ。

かく言う私も知識が深いわけではない。トロイの木馬というと即座に思い出すのは「トロイアの女」('71)ではなく「モンティパイソン&ホーリーグレイル」('75)の方である。

 

 

しかし、「モンティパイソン」に反して超大作の本作は神話としてのトロイア戦争を時系列を前後させながら、最後の最後に「最初に戻る」という構成で見せ切る。

ギリシャ悲劇、なるほどそういうことか、ということの他にカソリックの「七つの大罪」の源流もここにあることが示唆される。飽食の豚、権力争い、殺戮を神は咎める。

ノーランは時として名作のオマージュを嬉々としてぶっ込んで来る。猪を弓で射るのは黒澤明「乱」('85)だな。

 観終わってみると単純な話しなのに観ている間中パズルのピースを集めている感覚にさせるのはノーランのノーランたるところで、巧い。

 幼かった子はともかく、妻が十年会っていなかった夫の声を忘れているのはリアリズムではちょっとな、となるが何せ神話である。何でもありである。

IMAX35&70mmフィルム撮影の贅沢を堪能、172分全く飽きる事なくお腹いっぱい、大スペクタクル。