映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「浮草」「人魚伝説」のロケ地を歩く 二日目

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「人魚伝説」の池田敏春監督は2010年にかつてのロケ地である波切を訪れて、亡くなった。面識は無かったが、合掌

www.cinematoday.jp

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大王崎灯台への道。波が荒いので釣りはダメですよ、と駐車場のおばさん。

www.daiozaki.com

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近くで見ると画にならない。「浮草」でもロングショットのみ

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おそらくこの風景は60年前と変わらないと思う

大王町波切をあとにして伊勢神宮外宮内宮に参詣。

伊勢自動車道松阪市へ。目的はこちらの肉。

www.matsusakamaruyoshi.jp

ステーキ肉を購入して新名神高速道路で帰神。言うまでもなく絶品の松阪牛

三重県志摩市阿児町鵜方「東山物産」

higashiyamabussan.gorp.jp

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上重。絶品。

数に限りがあるので電話で予約、とサイトにあったので何度か電話するも話し中。

19時閉店とのことなので取り敢えず行ってみる。

「まだありますか?」と尋ねると「ありますよ」と合い言葉のような怪しいやり取り。

間に合って良かった。車なのでビールは我慢したがこれは酒が欲しい。

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「浮草」「人魚伝説」のロケ地を歩く

志摩市大王町波切。小津安二郎監督「浮草」('59)、池田敏春監督「人魚伝説」('84)のロケ地。他にも幾つかの作品でロケされているが個人的な想いが強いのはこの二作品。

いつか訪れたいと思っていたが、コロナ禍で時間が出来たので念願を叶えた。

この日の為に折りたたみ自転車を買って愛車CX-8に載せてやって来た。

https://www.instagram.com/p/CCLAwQPD254/

#renoult #platinummach8 #小津安二郎 #浮草 #located #生憎のお天気 だがこの日の為に買った #折りたたみ自転車 で #波切漁港 を走る 只管に #静かな波音

昭和の名作 ロケ地いろいろ探訪

↑このサイトに倣って「浮草」俯瞰カットの撮影場所を探し当てた。

小津の俯瞰についてはこちら↓

rabbit2018.jugem.jp

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写真下半分の建物群は60年前はなかったようだ

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「人魚伝説」を観直すとこの階段の奥に江藤潤白都真理夫婦の家があった

ロケ地訪問

↑このサイトにある「浮草」小津組の宿泊旅館「龍王閣」はいま

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龍王閣」は閉鎖。「人魚伝説」にはまだ煌々と宿の灯りが映っていた

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Tobi hostel&apartmentsの部屋からの眺め

 

「ペイン・アンド・グローリー」監督ペドロ・アルモドバル at TOHOシネマズ西宮OS

www.imdb.com

アルモドバルの作品は随分敬遠して来た。最後に観たのは2007年の「ポルベール」だ。

mitts.hatenadiary.jp

久しぶりに観ようと思ったのは、アルモドバル自身を彷彿とさせる映画監督が主人公だと知ったからだ。「81/2」('63)なのだろうな、と。ボブ・フォッシー北野武も虜にしたこのフェリーニの迷宮にアルモドバルも足を踏み入れる。

 

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 アルモドバルを彷彿とさせる映画監督を演じるのはアントニオ・バンデラス。彼ももう60歳か。かつてのギターとマシンガンを抱えたアクション俳優がここでは手術痕が痛々しい病気がちで鬱気味の男。

 少年時代を回想し、自身の監督作品で主演を演じた俳優の家を30余年ぶりに訪ねる。創作意欲が湧かないと弱音を吐く監督に俳優は一人舞台の台本を書いてくれと懇願する。俳優が常用しているコカインを分けてもらう監督。慢性的な頭痛がコカインの効果で解消され、監督は過去のある男性との同棲の経緯を戯曲化する。その戯曲による一人芝居を上演している劇場にその元同棲相手が現れて、というお話し。アルモドバル自身の経験が色濃く滲んでいる事は自明だ。

 しかしフェリーニやフォッシーのように縦横無尽にキャメラが駆け回って幻想を描き出す訳ではない。むしろ愚直なほどに会話劇、切り返しの応酬。多用される人物二人を横位置で捉える構図。画的にはファッション以外では派手さは無いものの、ハッと息を呑むアクションとしてのラブシーンがたった一度ある。ネタバレになるので書かないが。

 少年時代の"ヰタ・セクスアリス"は丁寧に見せ、それが伏線となって後半にホロリと効いてくる。60年代のビルバオ(バスク州)は貧しくて学校に通えない人がまだいたのか。

 だいぶこの人特有のクドさは鳴りを潜めて、ご自身の来し方をてらいなく綴ったワビサビの心境、といったところか。