原作は中国のものらしく、本国版の配信ドラマもあるらしい。
翻案版の舞台は沖縄、コザ。米軍機のジェット音がオープニングで金子監督の映画的センスがキラリ。
小学生の投資詐欺やら中学生の美人局のニュースが飛び込む現在、本作の小学生の恐喝グループもリアリティを帯びて来る。尤も彼らが対峙するのはサイコパス殺人鬼。
犯人は誰?というミステリーではなく登場人物各々が抱く「殺意」の質量を主犯が凌駕して行く展開。と書いても何のこっちゃだろうが、未見の方の為にあまり核心に触れる事は本作の物語の性質上書けない。
気になって仕方がなかったのは岡田将生の「義父」の発音。「岐阜」に聞こえるのだ。誰も沖縄方言を話さないのは良いとしても、あれは何故なのだろう。
あと、このタイトルは分かりにくいと思う。
最近たまにお会いする金子監督、スピーディな展開で飽きさせない手腕、ラストの鮮やかさは流石の手練れ。