パリ、街娼がたむろする裏町。走っているクルマや、ラジオから
流れる音楽からすると1950年代後半から1960年代初頭なのか。雑貨屋を営むイブラヒム
(オマー・シャリフ)と、親に見捨てられた少年との交流。イブラヒムはイスラム教典から
引用した言葉で少年の孤独を癒して行く。日々のなにげないスケッチが続くのだが、
貧しくとも、寂しくとも心のありようで人生は捨てたものじゃない、という感じか。
ちょっとサラサラしていて物足りない印象なのだが、少年を取り巻くユダヤ教社会が
イスラムを受け入れる、という流れはその世界の住人=欧米社会には
様々な深い意義と問題があるのだろうと想像する。
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