現代フランス映画界のトップランナー、フランソワ・オゾン監督最新作。「まぼろし」('00)以来、
欧州中の女優がかしずいてしまうほどヒロイン映画の名手となったが、今回彼が選んだ女優は
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。案の定「自分はオゾンというブランドに乗った訳ではない」と
雑誌のインタビューでは強がっている。それはともかく、ある夫婦の出会いから結婚、出産、離婚に至るまでを
時系列を逆にして描く。従って離婚調停のシーンから始まり、初めて二人きりで海で泳ぐシーンで終わる。
しかしどうにも才能の浪費というか、「こんなんやってみました」と手法を提示しているだけに感じて
ならない。どうということないエピソードばかりなのだ。
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/02/24
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (69件) を見る