映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「青空のゆくえ」監督・長沢雅彦 at シネリーブル梅田

中学3年生の男の子が、5人の女の子から求愛されるという、ありそでなさそなプロットがまず良い。
で、この男の子が夏休みの途中でアメリカに引っ越す。だからそれまでの間、女の子達は
「何とかしたい」と鞘当て合戦となるが、これが実におとなしく、奥ゆかしいのだ。
あるいはまたみんな実に育ちが良くて爽やか。悪い子はひとりもいません。
世田谷区、三軒茶屋界隈と渋谷センター街だけのオール・ロケ、DHVで撮影、殆ど映画初出演の
子供達、ノン・スターと低予算を逆手にアイデアに満ちているが、せっかくDHVで撮っているなら
フレーミングは二の次にしてグラグラしててもいいから彼らのナマな息づかいをもっと拾っても
良かったのでは?ボランティアの男の子のエピソードが素敵。どうということない話しだが、意外に佳作。

青空のゆくえ [DVD]

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長堀「インターフェース」で映画企画ブリーフィング。