1974年松竹作品、デジタルリマスターによるニュープリント上映。だが恥ずかしながら初見。
秋田、東京・蒲田、島根、石川、大阪…日本全国の風景と四季を捉える川又昴の撮影が素晴らしい。
島田陽子の、印象的だが目立ち過ぎる「証拠隠滅」、薄幸で情操教育に乏しい容疑者が、
いかにして著名で才能のある音楽家に上り詰めたかがすっぽり抜けている、
善良とされる被害者警官は、昭和17年当時ハンセン氏病は接触感染、空気感染しないことを知っていたのか、
それにしても殺人に至る動機としてはこれでは薄いのではないか、
などいろいろ瑕疵や疑問もあるが丹波哲郎刑事の行動力と、後半の怒涛の泣かせどころで見せ切る。
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- 発売日: 2006/06/24
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