映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「Sweet Rain 死神の精度」監督・筧昌也 at 松方ホール試写会。

井坂幸太郎の同名小説の映画化。優れた映画は、時代と社会というものと切り結ぶ何かが必ずある。丁寧に1980年代のディティールを描き、更には今より遥か未来までも舞台が広がっているにも拘らず、時代も社会も、観ている我々と心情的にシンクロする何がしかが感じられない。キャメラ、ライティングを初めスタッフワークは一流、画面づくりは最近の作品では群を抜いている。