映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「フライト」監督ロバート・ゼメキス at 神戸国際松竹

CGアニメの世界に行っちゃってたロバート・ゼメキスが実写映画に復帰。脚本(ジョン・ガティンス、俳優出身)がそそったという理由らしいがむべなるかな、予測不能の展開で引き込まれる物語である。予備知識無しにご覧になった方が良いと思う。九死に一生を得て死生観が変わり、人生の価値を見つめ直す展開かと思いきやそうは行かず、人間の弱さ、保身、アル中、やたらと煙草、コカイン、気楽なセックス…ははん、これはキリスト教に於ける七つの大罪かと合点が行く。と言う訳で中盤からキリスト教教条主義が前面に押し出されはっきり申し上げてそれが鼻について仕方がない。事故を起こした飛行機の副操縦士など右派的、原理主義的でついて行けない。コカインの売人にローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」を被せる念の入れようだ。いやはや。


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