映画和日乗

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能登半島地震について

 2007年3月の能登半島地震の時は3日後に支援物資を車に積んで神戸から穴水町輪島市に駆けつけた。

が、今回はそれがままならない。

 

能登の花ヨメ」の製作以来、能登に通い続けた。

2016年には中能登町で「ママ、ごはんまだ?」を撮った。

 

最後に足を運んだのが去年の奥能登国際芸術祭。

 

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この時は輪島の定宿「深三」が満室でルートインに泊まった。

最後に「深三」に泊まったのが昨年6月末。

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 今回の震災後最初に連絡を取ったのが「深三」の大ちゃんだった。

家屋、宿共に全壊とのこと。

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「深三」は私の精神安定剤みたいな場所だった。

いつもの部屋から時間を忘れて輪島の海を眺めていると心が凪のように落ち着いたものだ。

能登の花ヨメ」のロケ中、音楽担当の大江千里さんもここに泊まった。

大切な場所を失った。

能登のこと、今は適当な言葉が見つからない。

阪神淡路の経験からすると何がどう辛いかは身をもって知っているつもりだ。

まだ友人知人全員の安否が分かった訳ではない。

が、適切な時期が来たら必ず行く。

今言える事はそれだけ。

連日テレビで見る憔悴した表情で陣頭指揮を取る珠洲の泉谷市長、16年前↓

 

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一緒にロケハンした自治体の首長はこの方が初めてだった。

踏ん張って下さい、心から応援しています。