映画的日乗

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「殺人の告白」監督チョン・ビョンギル at 元町映画館

時効を迎えた殺人事件の犯人が犯行の一部始終を書き記して出版する…まさしくコロンブスの卵的発想、思いつきそうで思いつかなかったアイデアである。ポン・ジュノ監督の傑作「殺人の追憶」('03)と同じ、'80年代に韓国で起きた連続婦女殺人事件をモデルとしている。あの映画で結局わからなかった犯人が、15年後に名乗り出る…それをテレビで知る担当刑事(チョン・ジェヨン)。ポン・ジュノ的な濃密さとは違いこれがデビュー作のチョン・ビョンギル監督はスタンダードなカット割りでところどころコメディ的、軽みさえ感じる演出。が、闇に一条の光が差すような夜の空間になると俄然シャープになる不思議なコントラスト。緊張と緩和が交互にやって来る感じ。告白本の中身を明かさない展開なのでこりゃどっかで仕掛けて来るなと思ったら案の定大ドンデン返しの痛快。更にドン、ドンとひっくり返して来るので「んなアホな」を通り越して天晴れ。CGがバレちゃってるやり過ぎのカーチェイス、何故かテレビ局に簡単に潜入している被害者遺族会など瑕疵はあるもののお腹いっぱいの娯楽映画としてはお代に損はない。大娯楽映画、お勧め。


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