映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「もらとりあむタマ子」監督・山下敦弘 at テアトル梅田

山梨県のある田舎町のスポーツ用品店が舞台。大学を出て、何に挫折したのかだらだらと家の中で過ごすタマ子(前田敦子)と、妻に逃げられた父親(康すおん)とのふたり暮らしの様子が描かれる。
もともとTV用ミニシリーズとして撮られていたらしいが、そのせいか小さい世界なのに春夏秋冬の移ろいがきちんと撮られていることが素敵だ。もし映画用に低予算で一気に撮られていたならこんな風にはならなかったであろう。何と言っても近所の写真屋の息子の、中学生の男の子が可笑しい。「恋に部活に忙しいんです」にはワロタ。
嘗ての山下敦弘監督だともっと希望が無いというか、駄目人間のどうしようもなさがポンと捨て置かれている表現だったのだが、今作にはゆっくりとした向上心とささやかな希望が感じられる。それもまた時代なのか。


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