映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「犯罪都市」監督カン・ユンソン at シネマート心斎橋

twitter.com   2004年、ソウルで実際にあった事件をもとにしたクライムアクション。

 中国の朝鮮族、というと北朝鮮国境から中国に逃げる人々が潜伏する町としてよく聞く延吉という町、そこからソウルに入り込んだヤクザどもが地元の組を飲み込んでいく。「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」('85)を想起させるが、あの時のミッキー・ロークが裸足で逃げ出すようなど迫力腕力刑事がマ・ドンソク。相撲の張り手のような技で相手を一発でノシてしまう。対する朝鮮族ヤクザの凶暴ぶりが容赦ない。映画史的にも最凶じゃないか。東映実録ヤクザ映画を100本ぐらいシャッフルしたような展開だが、ドンソク刑事の肉体が何者にも優る。にも拘らず軽妙なダイアログが笑わせるし、気は優しくて力持ち、な彼に観る者は全て魅了されてしまう。

 刑事もヤクザもみんな面構えが良い。特にキャラクターとして強調される部分はなくともあの顔、顔、顔が彼らの人生全てを物語っているようにさえ見えてしまう。

 後半、組織諸共一網打尽を狙う警察側の大芝居、惜しむらくはアンダーカバー側の中国語。あれじゃネイティブにバレるよ。

 とまれ、そこさえ目を瞑ればスカッとする痛快アクション。ドンソク刑事シリーズ、出来るのでは?佳作、お勧め。


『犯罪都市』人間戦車、ドンソクの全力ダッシュ!撮影メイキング映像解禁!