映画的日乗

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「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」監督クレイグ・ギレスビー at TOHOシネマズ新宿

www.instagram.com  トーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)の母親ラヴォナを演じたアリソン・ジャネイは本作でオスカー助演賞を獲得。いや見事なゲスっぷり、神経に障る性格のねじれまくりぶりはその賞に充分に値することに異論はない。アリソン・ジャーニーに限らず、登場人物の憑依したかのようななりきりっぷりがこの映画の最大の見所。そして全員見事なまでに頭が悪い。被害者のナンシー・ケリガン以外に同情すべき人物がいない。品性下劣、品格の欠如。ここに描かれる実際にあった事件を通して、米国の貧困層の市民がこの時代はもとより今日のトランプ政権の時代に至るまで脈々と、あるいは増幅しながら生き続けているように見えてならない。二度、強調するかのように当時のレーガン大統領のポスターがアップで映るのはその暗喩か。