映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「ブラザーフッド」監督カン・ジェギュ at OSシネフェニックス

1950年、韓国、ソウルで靴磨きを営むジンテ(チャン・ドンゴン)とその弟ジンソク(ウォンビン)。
折しも38度線を越えて北朝鮮軍が南侵、朝鮮戦争が勃発する。二人の兄弟は、徴兵されるのは「一家に一人」という法律にも拘らず、強引な徴兵で最前線に送り込まれる…というお話し。
前半の幸せな家族像のシーンがことさら強調されるので、その後の悲劇が既に用意されていることは明白、案の定、過酷な戦場シーンがこれでもかと続く。
プライベート・ライアン」('98)と「ブラック・ホークダウン」('01)の本歌取りであり、技術的にも「戴いて」いる。
弟を守る為に、進んで危険な任務に赴き、論功行賞を得て弟を除隊させることを目論む兄だが、徐々に北朝鮮への憎しみを募らせて殺戮マシーンとなる過程が力強い。
ラストに至り劇場は啜り泣きの嵐だったが、どうも展開に良い意味での裏切りがなく、ハリウッド製に対して「ここまでやったぜ」という気概のみの印象。
とはいえ、お隣の国で金と時間を掛けてこんな凄いモノがつくられている現実に悔し涙が出かかったよ。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
「神戸サウナ」へ。
人気ブログランキングへ