映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「ポビーとティンガン」監督ピーター・カッタネオ at シネリーブル神戸

オーストラリア、オパールを採掘する鉱山近くに住む鉱山夫一家。娘のケリーアンは、
いつもポビーとティンガンという友だちと一緒。しかし、それは他の人には見えない
彼女の空想の産物。両親はそんな空想を断ち切ろうと一計を案じるが、却って厄介な
事件を引き起こしてしまう…というお話し。原作があるらしいが、危ういシナリオだ。
誰にも見えない空想の産物の筈が、ある時「実存した証拠」を残してしまう。
ということはこれは少女の空想ではない、という転換があるのかというと、曖昧なまま
空想だった、という結末に戻るのだ。いや、その辺はどうでもいいファンタジーなのだ、
と開き直られたら仕舞いなんだが。
もう一人、ポビーとティンガンが「見える」あるいは「見えた」人物がいれば話しは膨らんだのでは?
…そうなると原作を変えてしまうのかな。

ポビーとディンガン [DVD]

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