映画和日乗

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「プライドと偏見」監督ジョー・ライト at 阪急会館

 18世紀に書かれたジェーン・オースティン原作の映画化。
 資料によると1940年に一度映画化され、その後テレビシリーズにもなったらしい。確かに通俗的な恋愛話しとしては連続ドラマ向けとも言えなくもない。
 18世紀末か、19世紀初頭か。英国の田舎町のアッパーミドルクラスの家族。5人姉妹の玉の輿狙いの日々を綴る。と断ずれば身もフタもないが、要はそういうことで、身分違いやら思い過ごし、勘違いによるすれ違い、と「いじらしい恋と結婚までの過程」に終始する。ヒロインのキーラ・ライトレイは鼻っ柱の強ささえ可愛く見え、俗物丸出しの母親役ブレンダ・ブレッシンは「秘密と嘘」('96)の時と同じく神経に障る甲高い声全開で押し出しが強く、対してお坊ちゃまの叔母役ジュディ・デンチの高慢チキぶりも負けずにがぶり寄って来る、といった演技合戦が楽しい。ラストはどうしてキスしないんだろう、と思ってたらアメリカ公開版にはあるらしい。その違いは何なのだ?

プライドと偏見 [DVD]

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