映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「日本沈没」完成披露プレミア試写会 監督・樋口真嗣 at NHK大阪ホール

言わずと知れた小松左京原作、1973年に続いて二度目の映画化。あらためてストーリーは記さないが、ハリウッドに充分拮抗できる映像表現力の充実には感動を禁じ得ない。絶望的状況を畳み掛ける脚本(加藤正人)もパワフル、柴崎コウ(好演)が阪神淡路大震災の遺児、という点が被災者としてグッと来てしまったし、存外にラブストーリーとしても充実している。が、メンタリティはやはり「大和魂」全開で最後は特攻となる。守る人のために国に殉ずる、という愛国美意識に傾くのは「いまの時代」なのだろう。とまれ、力作。7/15公開。
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村