映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「ラストゲーム 最後の早慶戦」監督・神山征二郎 at 109シネマズHAT神戸。

1943年太平洋戦争中、学徒出陣を直前に控えた早稲田と慶応の大学野球部が、軍部の圧力にもめげず最後の早慶戦を行うというお話しを主に早稲田側から描いた作品。
多分初の競演となる柄本明・佑親子がストーリーの軸となるキャラクターとなっていて、早稲田の部長を演じる柄本明の奮闘ぶりが二重の意味で「親(師)の背」になっている。岡本喜八監督「英霊たちの応援歌」('79)と同じ題材だが、こういう作品は時代時代の布陣で繰り返しつくられる意義はあると思う。ただ、男前揃いで俳優の区別がつきにくかった。もう少しイモっぽいのもいるとリアルだと思う。これからご覧になる方は、ネットなどで、別当薫氏のことを予習しとくと楽しめるかも。後半、石坂浩二演じる慶応の学長の涙には素直につられてしまった。