映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「百万円と苦虫女」監督タナダユキ at 三軒茶屋シネマ

伊丹空港よりANA機で羽田空港着。

自己主張が弱く、面倒ごとは曖昧に笑ってごまかす。それ故に様々なアンラッキーな事態に巻き込まれるヒロイン(蒼井優)の佇まいと動きが素晴らしい。
そしてそんな彼女を、分身であるかのように愛おしく見つめるタナダ監督のフレーモングも新鮮かつ絶妙だ。
海辺のかき氷、袋の中の桃など、ちょっとしたカットの女性らしさがイイ。森山未來好演。何気ないそして些細な日常の中にある「大切なこと」に気づかされる。これは傑作。お勧め。