映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「あしたのジョー」監督・曽利文彦 at 東宝関西支社試写室。

実写板としては二度目の映画化。'70年版は未見。
個人的には原作漫画を熱心に読んだ訳でもなく、さほどに思い入れはない。長大な原作をどう料理しているかがポイントだが、矢吹丈(山下智久)対力石徹(伊勢谷友介)の試合がクライマックスに据えられており、そこから逆算してのプロローグとエピローグ、という構成。公開前なので詳細は記さないが、原作が持つ1970年代のやさぐれた雰囲気はなく、むしろ清潔感に満ちたルック。丹下段平演じる香川照之だけは思い入れたっぷりでまさしく漫画のコマから飛び出て来たかのよう。
いやしかしなによりも、主役2人の成り切り様は凄まじく、リングファイトが映像テクニックだけでごまかされていないことは一目瞭然。あの360度回転はジンと来たなぁ。その真摯な努力には脱帽。2月11日公開。
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