映画和日乗

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「モヒカン故郷に帰る」監督・沖田修一 at シネリーブル梅田

松田龍平、得難い、不思議な役者であることを本作で更新した。大したことを言わない、表情がさほど変わらない、美男という訳でもない。どの作品でもそれは共通するのに彼以外では考えられない印象を刻印する。今回は珍しくパンクバンドのボーカルとして怒鳴りがなる歌いっぷりだがそれとて熱く見えない。「いろんな死に方」なんて歌を唄うのに滾るような怒りも下品も感じない。不思議だ。全てそれで良い、という絶対的存在。
GW只中、お客が入っていない。父親が末期癌でパンクな長男が帰省する、というここ30年の日本映画、テレビドラマで何十回も描かれてきた「枠組み=低予算で出来る範囲内」に、観る側の邦画への食傷を感じる。
いや、この映画はそれなりに面白い、沖田修一監督はいつもながらディテールで泣かせる、笑わせる。が熱心な映画好きでもなければ、パッケージは「これまでと変わらない繰り返し」に見えてしまったのではないか。120分越えるのもなぁ。


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