映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

記憶の跡をたどって in 立命館大学平井嘉一郎記念図書館

Muzeum Sztuki i Techniki Japońskiej Manggha - Traces of Memory. A Contemporary Look at the Jewish Past in Poland

 

 

[JP/PL/ENG] ガリツィア・ユダヤ博物館展が日本にて開催されます! Żydowskie Muzeum Galicja zaprasza na wystawę w Japonii! The Galicia Jewish...

一般社団法人日本ポーランド青少年協会/Polsko-Japońskie Stowarzyszenie Młodzieżyさんの投稿 2020年10月15日木曜日
 
 
 2017年、映画「ママ、ごはんまだ?」がリトアニア・ヴィリニュス国際映画祭に招待されたことが決まった時、これは千載一遇のチャンスだと思ってリトアニア入りする前に隣国ポーランドクラクフワルシャワを訪れた。
 クラクフから路線バスで90分、かのアウシュビッツことオフィシェンチムに着く。
 

mitts.hatenadiary.jp ここで観ること、聴くこと、そして匂いを嗅ぐことの全ての感想は、「なぜ?」に帰結する。

f:id:Mitts:20201130075519j:plain

f:id:Mitts:20201130075535j:plain

                        2017.3.29

 起きた犯罪に対する動機がどうしても東洋人の私には腑に落ちるような感覚として捉えきれないからだ。
 そしてこのジェノサイドを当初欧米が無視したこと。
 それはこの歴史的事実への興味が尽きない理由でもある。
 この展示会でもその凄惨な事実が、一切人が写っていない風景として間接的に示されている。
 例えば300人前後の住むポーランド国内のいくつかの小さな集落のユダヤ人が、収容所に入れられる事なくたった一日、いや数時間で全滅させられたという。その殺された場所だけを提示する展示。
 今日それらの集落にはユダヤの人々は戻っていないという。
絶滅したのだ。
 確かリトアニアは戦後ユダヤ人の人口比率が0%だったはずだ。
この展示会ではそういった小さな集落や、共産主義国時代のポーランドでは放置されていた絶滅収容所の跡地の記憶を掘り起こしている。
 京都は12月7日(月)まで。
<東京会場>
日時:2020年12月14日(月)-22日(火)(12月21日は休館)
   平日9:00-21:00
会場:千代田区立九段生涯学習館(東京都千代田区九段南1-5-10)