映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

「種まく旅人 華蓮のかがやき」監督・井上昌典 at 神戸アートビレッジセンター

tanemaku-tabibito.jp 農林水産省提供によるシリーズ第四作。

 地場産業の説明台詞がオンパレードのこのシリーズ、マメに全作観ているのは監督が毎回変わるのに撮影は阪本善尚氏で変わらないから。今回も流麗なキャメラワークが楽しめる。蓮の葉が生い茂る水田は美しい。

 栗山千明扮する農水省のお役人が毎回色んな地方へトバされて研修という名のさざ波のような物語を紡ぐのだが、今回は石川県金沢市の蓮根農家。色々見知った風景が出て来るのは嬉しい。今回制作が松竹となり松竹出身の新人監督、スポンサーが金沢の美容化粧品会社となってドラマの端々に商品が登場する。無理クリそれを入れなければならない現場スタッフの苦労が分かるだけに嘆息。

 1990年代までまだブロックブッキングがあった頃の松竹の番組、山田洋次作品の添え物として営々とつくられたB面映画に登場する「ダサはしゃぐ若者像」が蓮根農場の女性スタッフとして蘇っていた。言葉もない。しつこくリフレインするインサートカットで伏線を説明する演出にも辟易。

 最初は冷徹な金沢の信金職員役の人、名前が分からなかったが好演。関係ないが個人的には石川県の信金さんにはとてもお世話になりました。