映画『郷愁鉄路~台湾、こころの旅~』公式サイト – 台湾と鉄道を愛するあなたに捧ぐ、情緒溢れる記録映像 7月5日(金) 新宿武蔵野館ほか全国順次公開
昨夏、新宿武蔵野館で二週だけ公開されていて見逃す。
ずっとなんとか観られないものかとチェックしていたらこの度大阪九条シネヌーヴォXで公開、駆けつける。
父は子に「誇らしい」と言い、鉄道員デビューの時は親子で抱き合う。
高雄よりさらに南、台湾最南端をぐるっと人の顎のような輪郭で走る南廻線の日日が綴られる。
台湾の鉄道は日本統治時代、全島に亘って敷設された。
ただ、間に合わなかったのか工事の難しさ故なのか、最南端部は敷設が及ばなかった。
1980年代になって当時の国民党政権は南廻線の建設を計画、西の縦貫線と東の縦貫線を結ぶ悲願の達成に乗り出す。
難航したトンネル建設を達成し、1991年に開通、しかし事情で営業運転開始は1992年 となった。
その辺りの経緯はこの本に書かれている↓
本編ではさらっと語られているがそんな新しい路線なのに既にいくつかが廃駅になっているのは、計画に無理があったのだろう。
2020年に南廻線が電化される以前の映像では、蒸気機関車やディーゼル汽車が運行されており、邦題通り郷愁がいやます。
原題の「南方,寂寞鐵道」の「寂寞」とは、直訳では「寂しい」、の意。
断崖絶壁をよじ登る撮り鉄。
プライベートのドライブでも信号を指差し確認してしまう鉄道員。
仕事熱心故、家庭を顧みない鉄道員を嘆くその妻。
鉄道への愛と情熱が一片の曇りもなく語られる。
一方、脱線事故の悲劇も。
私は特に鉄道ファンではないものの、台湾の鉄道にひどく惹かれてしまうのは車窓からの風景が見飽きないから。
100分の映画だけどずっと観ていたい、台湾南端の光と風をずっと感じていたい。
DVD出ないかなぁ。

