西洋風のどこかの国、ソフィーという少女は「荒れ地の魔女」によって90歳の老婆にさせられてしまう。
様々な導きによって、「ハウルの動く城」に飛び込んだソフィーは、以前出会った美少年ハウル
を愛するようになるが、折しも戦争が勃発、ハウルは鳥に姿を変えて戦争を止める闘いに繰り出す…
と、ストーリーを記しても宮崎監督作の場合あまり意味をなさない。
キャラクターもシチュエーションも全てメタファーとしての存在なのだ…が、
今回はそれほど深く感じられるものでもない。
ソフィーは周りの全ての存在を愛し、呪いをかけた魔女にさえ優しい(老人介護の有り様のメタファーか)。
明確に、他者への寛容が争いをなくす、という反戦平和主義が横たわり、
イラク戦争を想起させる空襲シーンなど、わかり易い分、新鮮味に欠けるものの、
観客を子供たち若年層に想定しているのならこれでも良いか。
ラストのダイアローグに主題歌の歌詞がWるのは狙いなのだろうが、解せない。
5歳の姪っ子を連れて早朝9時過ぎから並んだが超満員。
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