映画和日乗

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「力道山」監督ソン・へソン at テアトル梅田

個人的な世代観で言えばシンクロはしないが、それでも知らない名前ではない力道山、その生涯を描く。
丁度「ALWAYS 三丁目の夕日」('05)と同時代、こちらはアンダーグラウンドな一面を堂々たるロケセットで
見せてくれる。そのスケール感に日本映画はまず白旗と言わざるを得ない。
資料によると、本作に於ける力道山の個人史は、事実とは異なる描かれ方をしているが、
それよりも力道山を演じたソル・ギョングと後見人ヤクザの藤竜也の丁々発止が一番の見どころであろう。
韓・日を代表しての役者っぷりは見事という他ない。
編集でもう少し刈り込める印象(150分)だが韓国公開版は短いらしい。