映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「アメリカ、家族の風景」監督ヴィム・ヴェンタース at シネリーブル神戸

パリ、テキサス」('84)の監督と脚本サム・シェパードのコンビ再び。今作は主演もサム。
映画スター、ハワード(サム)は砂漠で西部劇を撮影していたが、突然馬に乗ったまま失踪する。ユタ州の田舎町の生家に久しぶりに帰省したハワード、今度は会ったことのない自分の息子を探そうとする。その道中、骨壺を抱えた奇妙な少女と知り合う…というお話し。
失踪した奥さんを探す旅だった「パリ、テキサス」とは逆で、失踪していたクセに家族愛に目覚める、という家族にとっては身勝手な話し。案の定、見つけた息子には罵倒され、妻(ジェシカ・ラング)には嘲笑される。それでも俯きながら耐えつつ、何故か家族が欲しくなった、と正直に告白する男の姿に悲哀を感じる。やや冗長、ラストは評価を分けるところだろう。


長堀「インターフェース」で映画企画会議。