映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「ダイ・ハード4.0」監督レン・ワイズマン at 109シネマズ HAT神戸

まず、原題は"Live Free or Die Hard"なのに"Die Hard4.0"とタイトルが出る。つまり我々が見せられているのは日本版に編集されているということ。えらい時代になったものだ。さて、4作目までつくられてクオリティが保たれているシリーズというのは「007」を例外として殆ど成功例は無いに等しい。更にタイトル通り、マクレーン刑事が「死なない」と判っているアクション映画、さあプロデュース・チームはこのハードルの高い難題に如何に挑むか、が見どころ。
コンピューター・ハッキングによる全米のライフラインと安全保障機能を麻痺させてしまう組織に、オタク青年のコンピューター知識を頼りに単身闘いを挑むマクレーン(ブルース・ウィリス)。
世代間ギャップをC.C.Rの曲で比喩したり(歌は"Fortunate Son"、貧困家庭の子息が戦場に行かされる、という1969年ベトナム戦争当時の歌)、犯人側の性格がいかにもコンピューター世代の「逆ギレ」タイプだったり、更にはアメリカにも「引きこもり」がいたりとディティールの充実と、ありえな過ぎて笑ってしまうくらいのアクションの連続を実に巧く配分していて130分飽きることなく観ていられる。
お腹いっぱいの娯楽映画として大満足。お勧め。