映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「津軽百年食堂」監督・大森一樹 at シネ・ピピア2

「悲しき天使」('06)以来久しぶりに観る大森作品、舞台は東北、津軽。大森食堂という監督の名前と重なる食堂の百年を描く。
「『さよなら』の女たち」('87)の斉藤由貴の父親役を思い出させる伊武雅刀が登場、過去を語る台詞であの映画と地続きのキャラクター、大森一樹フィルモグラフィのセルフパロディに気がついて笑った。明治時代から今日までの食堂の歴史を初代(中田敦彦)と3代目(藤森慎吾)を中心に時間を交差させながら展開して行く。モラトリアムの若者が迷いつつも人生に決着をつけて行く、という大森監督が繰り返し描いて来た青春群像は流石に自己薬籠中でお手のもの。ネタバレになるので詳細は伏せるが祖母の来し方行く末にははからずも感動してしまう。
16ミリのようなルックはCanon EOS7D(レポート参照)の驚異的スペックで実現。デジタルシネマの新時代をもリードして映像教育者としての面目躍如。「阪急電車」より数段上等なプロの作品、お勧め。
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