映画和日乗

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「約三十の嘘」監督・大谷健太郎 at シネリーブル神戸

土田英生の同名戯曲の映画化。Kプロデューサーから聞いていた、大谷監督の次回作とされていたものとは全く違うネタだが、まあいろいろあったのだろう。
6人の詐欺師チームを乗せた大阪発札幌行きのトワイライト・エキスプレス、まんまと仕事に成功した彼等は、大金を手に入れる。が、その7,000万円を入れたスーツケースが忽然と消える…というお話し。
戯曲が元の列車密室劇、舞台なら1セットで切れ目無く会話劇となるのを無理矢理カット割りしている印象だが、後半、「犯人」が見えて来るあたりから大谷監督の「得意科目」である恋愛模様になって来る。やはりこの辺りから抜群に楽しく、フレンチ・テイストが素敵で面白い。大阪駅大阪駅に見えない鈴木一博撮影のルックは素晴らしく美しい。
同じ詐欺師ものの「オーシャンズなんとか」より断然イイです。

約三十の嘘 特別版 [DVD]

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