映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「七夕の妻」監督チョイ・パギリナン、チャールソン・オン、リト・カサヘ at シネリーブル梅田

twitter.com第14回大阪アジアン映画祭の一環で上映。

 劇中、日露戦争から20年後、との台詞があるので1930年代前後か。資料によると日本人がフィリピンに入植していたというのは史実らしい。で、その入植日本人(何故か全員関西弁)の一人タナバタ氏が少数民族の娘をお手伝いで雇い、やがて結婚。妻は当初日本語の歌を覚えようとしたり同化しようとするが、産まれた子供の名付けを巡って対立。同民族の元カレ(だと思う)に「戻ってこい」と諭されて家出。元カレが子供を捨てようとしたので怒って夫の元に帰る、というお話。単純過ぎて間の持たない脚本、日本人出演者が適当なことしか話さない、つまり台詞が与えられていなかったのであろう、これまた間が持たない演出。エンディングに小津と黒澤に敬意、と字幕が出るが日本映画への憧れがあるのは結構だが技術的には模倣の域にすら達していない。

 救いは妻役のマリベス・ファンラヤンの魅力。本業は写真家とか。