医療ミスを犯してアル中になった元医者、その女、母親に捨てられた自称殺し屋、殺した女の、その子供を引き取った指名手配犯…「ホテルビーナス」に集う、暗い過去を秘めた人々の来し方往く末。
昨年9月、偶然にもウラジオストックに滞在していたのでこの映画の撮影現場を直に拝見していた。限りなく色を抜いたDHVのルックが美しい。
いきなり素性の分からない登場人物達を見せておき、そのパーソナリティを徐々に明らかにして行く構成、場面転換をタップのリズムで刻むなど新味もあるが、あのラストはいかにも唐突で、脚本の底の浅さが露呈してしまっている。更にオーラスにお仲間タレントの楽屋落ち的登場や、意味不明の某大物タレントを「アップで」登場させてしまうあたりは「テレビ番組からの企画」の限界か。センスが良いだけに惜しい。
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