映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「非行少女」監督・浦山桐郎 at 神保町シアター。

1963年日活作品。石川県河北郡一帯と金沢が舞台。貧困と複雑な家庭環境から、愛を知らず窃盗を繰り返す高校生(和泉雅子)と彼女を献身的に愛そうとする町会議員の弟(浜田光夫)。不幸と不運の連鎖が続き、二人の運命は一旦引き裂かれるが、更生への道を選ぶことで再会する…というお話し。
和泉雅子に尽きるだろう。相当浦山監督にシゴかれたであろうことは想像に難くない。存在感が違う。全存在を賭けて叫び、殴り、泣き叫んでいるかに見える。それに対して浦山監督の視線も執拗で冷徹だ。一方、浜田光夫の純情一直線は謎ですらある。いや、45年前はまだこれもありだったのか、それとも浦山監督の思いだったのか。


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羽田空港よりANA機で伊丹空港着。