映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「ロマンス狂想曲」監督・謝駿毅 at ユナイテッドシネマ キャナルシティ

台湾映画。翌日のシンポジウムでの謝監督の発言によると、元のタイトルが「水餃幾兩」(餃子いくつ?)で、台湾公開時タイトルが「對面的女孩殺過來」(大陸女が来た!)となったのは興行的理由とのこと。検索すると中国では「水餃…」と表記されているが、謝監督はこの映画はまだ中国で公開されていない、と言っていた。中国では餃子を目方で注文するらしく、個数で注文する台湾との文化風土の違いを表したタイトル。このことの応酬で映画は始まる。
ひと言で言えば台湾版「猟奇的な彼女」。言いたい放題やりたい邦題の大陸女と台湾やさ男。大陸と台湾の間に深く根ざす政治問題を、この二人の姿を借りて描いている。政治的決着が付かないのと同じく、この二人の関係も成就には至らない。
ベタなまでの台湾観光名所ロケ、思惑としては大陸からの観光客誘致アピールと見た。とまれ、90分楽しく見られる。