映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

映画「シービスケット」監督ゲイリー・ロス at ナビオTOHOプレックス

世界恐慌時代のアメリカ。乗馬術の才を見込まれたものの、芽が出ない青年(トビー・マグワイア)は、愛息を喪って競走馬の育成にのめり込む資産家(ジェフ・ブリッジス)と出会い、その後連戦連勝を飾る名馬となる荒馬「シービスケット」の調教に挑む…というお話し。
各方面絶賛(特に週刊文春の全員満点には驚いた)だが、そうかぁ?
わかり易くアメリカの歴史を挟む演出は凡庸な印象、ジェフの先妻との確執の描写は幼稚だし、後妻(エリザベス・バンクス)に至っては何をするでもないのにつきまとっているのはよくわからない。ラストも安易なサクセスになっていてつまらない。
ウィリアム・H・メイシーの怪演(昔のラジオってあんなことやってたんだ)と、疾走する馬群を縦横無尽に切り取っているキャメラは迫力満点だったが。

堂島「フレックス・インターナショナル」で企画会議。