群馬県のある都市、ベテラン刑事(寺尾聡)が、妻(原田美枝子)を殺したと警察に自首する。
アルツハイマーだった妻の行く末を儚んでの犯行、との決着をみるかと思われたが、犯行後から自首するまでの空白の3日間の行動の謎が波紋を呼ぶ…という横山秀夫原作のミステリー。原作は未読だが、脚本はよくつくられていると思う。ただ、基幹になるストーリーを刑事の家族模様にしぼっている為、警察機構と検察機構の澱んだ体質の追求と決着がすっぽり抜けている。また、この事件を裁く判事(吉岡秀隆)が法廷でかなり私情を交える発言をするが、そりゃないんじゃないか。
樹木季林と國村隼が素晴らしい名演。
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2004/07/21
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (244件) を見る