映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「コロンバス」監督コゴナダ at アップリンク京都

https://www.instagram.com/p/CBcFU8UjBDt/

京都に #アップリンク ができた #uplink #colombus

2ヶ月遅れでオープンしたアップリンク京都へ。

www.imdb.com監督のコゴナダは在米韓国人、本作で長編劇映画デビュー。これまで短編ドキュメンタリーを撮っていたようで、小津についての作品もある。↓

vimeo.com本作「コロンバス」を観れば小津の影響下にあることは一目瞭然、自身の名前も小津作品の脚本家、野田高梧に因んで名乗っているそうだ。

コロンバスは現代建築が集まっている街らしい。なるほどこのサイトを観ると映画のロケ地そのものだ↓

columbus.in.usこれら建築群の輪郭の美しさは小津映画の風景デザインに共通している。かっちりとした直線の縦横で画面を支配する。

 そんなところばかりに目がいってしまったが話しは実に平板である。

 コロンバスで建築学を教える韓国人教授が病に斃れ、息子ジン(ジョン・チョー)がソウルからやって来る。教授の教え子が彼のパートナーらしく「教授のおかげで今の自分がある」などと涙ながらに語る。

 一方地元の大学の図書館で働くキャシー(ハーレイ・ルー・リチャードソン)は母と二人暮らし。街の建築のガイドもこなしているが平凡な日々でタバコを吸ってうろうろするだけ。タバコのやり取りでジンと知り合い、キャシーの通りいっぺんな建築ガイドを遮って「自分は(その建築を)どう思うか」を問う。

 冒頭、後ろ姿だけで登場した教授はその後映画の中では姿を見せない。また、キャシーの母親は家にいる時は普通だが、勤め先にはいるのかどうかすらわからない謎の行動を取る。それらの不在の人物について延々語り合うジンとキャシー。それだけ。

 どうにもルックとスタイルにこだわり過ぎてしまって小津センセイに捧げる論文のような印象。人物のいない空舞台や風景の切り取り方、小道具の置き方、建物の中を歩く人物の動き全て小津風に近づけているので、まぁなんだかな、である。スカしてる感じが私にはどうにも。