さて「カタオモイ」上映の30分後に再びいまおか監督がスクリーン前に現れてトーク。
自分の過去の恋愛、助監督時代の同棲経験などを反映させている内容とのことで、ヒロイン(フミカ)の名前ユリコはその同棲相手の名前、ユリコの同棲相手(小林優斗)の名前がシンジといまおか監督の名前そのものになっているのはその証左だと。
また監督としてはその同棲時代に高円寺で暮らしていたから「高円寺の恋人」というタイトルにしたかったそう。
それだけ私小説的要素が入っているので男女の関係が20世紀型というか昭和である。キネマ旬報の星取り採点表ではそのことを論っている人がいたが、いや、イマじゃないんだってこれは。
そんな「尽くす」女ユリコ演じるフミカのルックスも1980年代、いや'70年代ヴァンプ風だ。ストーリーの収斂もオーソドックス、10年経ったら「友達」。
「カタオモイ」と同じ脚本宍戸英紀だがこちらは仕掛けはあまりなく夢の間に間に時は流れて行く。