映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「亡国のイージス」監督・阪本順治 at MOVIX六甲

海上自衛隊イージス艦いそかぜ」が自衛官反乱軍と某国(北朝鮮に酷似しているが敢えて国名は出てこない)革命有志との連合軍に占拠される。要求が受け入れられなければ新型化学兵器で東京を攻撃する、猶予は1日…というお話。原作は未読、映画を観ていてところどころ不可解な部分があり、月刊シナリオ誌に掲載されている脚本を読んでようやく理解に至る。が、それはあまりに描写不足だ。若き潜入自衛官のバックボーン(母親の自殺、父親の横暴)などあれでは中途半端、瀕死の状態で、副館長に「お父さん…」と呼びかけるシーンは全く意味が解らなかったが、脚本を読むと「幻覚を見ている」とある。
ははぁ、そうですか。阪本監督は「トカレフ」('94)の時でも説明を嫌い、意図的に観るものを混乱させる描写をすることがあるが、さすがに今回はあと10分あってもいいから解らせて欲しかった。中井貴一安藤政信は日本語巧過ぎ。意図的に朝鮮語を排しているのも「邦画の限界」を感じて悲しい。脚本にある「祖国統一万歳」という台詞もカットされている。
 

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