テリー伊藤が小学校の教師を演じる。その父(加藤武)もかつて教師で、今は余命幾ばくもなく自宅で静かに
生が閉じるのを待つ日々。一方学校ではインターネット上の死体写真に興味を持つ生徒がおり、
担任として逡巡したあげく、この生徒に自分の父の病床の姿を見せることを実行する…というお話し。
いつもの淡々とした市川準調だが、俳優初体験のテリーと、素人の子供達を自然に捉える為の
キャメラワークと演出がシャープかつ清廉だ。話しとして何ら起伏も驚きも無いが、
ラストにちょっとした「波乱」を用意することで感動をぎゅっと濃縮して提示してくれる。
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