映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「SHAME」監督スティーヴ・マックイーン at シネリーブル神戸

NY、地下鉄に乗っている主人公ブランドン(マイケル・ファスベンダー)、やや離れた席にいる女を見つめている。女が駅で降りるとブランドンはついて行くがはぐれてしまう。
IT企業に勤め、W31stの高級マンションに住むこの男、セックス依存症で恋は出来ない代わりに手当たり次第女を抱く。そこへエキセントリックな妹(キャリー・マリガン)が転がりこんで来て彼のペースを狂わせて行く。なんとか自分の「病」を克服しようと会社の同僚とデートもするがうまく行かず結局娼婦を買う…というお話し。
色を抜いたような冷たいブルートーンのルック、男前で無口な男が回遊するNYの風景…と一見スタイリッシュだがどうにも気取っているだけにしか見えない。カットも極力割らないのが身上らしいがカッコつけ過ぎてダサい演出。何か全体的に'90年代的な時代遅れデザイン。妹のリストカット癖も含め病は深刻だが、お二人とも早めにカウンセリングなり精神科なり行かれた方が良いのではとツッコんでしまった。お金あるんだから。
マックイーン監督の責任ではないが21世紀の文明国とは思えない無粋なボカシには怒りを覚える。

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